私はどこまでも理想郷を描きながら、

生きていくために義務を果たし、

他を犠牲にしていかなければならないと知っています。

それでも毎夜、明日目覚めたら真実が待っていると

 ―あの少年が笑い、魚が飛び跳ね、果実が輝き―

何も他のものを犠牲にしない世界が待っていると、

この寒い寝台の中で信じ続けているのです。